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10月22日は吃音(きつおん)、いわゆる「どもり」への理解を啓発する日です。
( AInternational Stuttering Awareness Day、略称、ISAD)
世界に数百万(総人口の1%)いるとされる吃音や言語障害を持った人に対する理
解啓発をする日です。
人口の1%ということは、100人に1人は吃音症や言語障害を持つ人が居るというこ
とです。
吃音症は、本人の能力や意思に関係なく、普通に話そうとしても、言葉が連続して
発せられてしまったり、頭で言葉が浮かんでいても、声帯(喉に位置する声を発す
るところ)から通常通りに声が発せられなくなります。
SNSなどの効果もあり、吃音症は以前に比べると世間に知られてきたようですが、ま
だまだ吃音症を理解されずに苦んでいる人がたくさんいるようです。
今日ご紹介するのは『吃音 伝えられないもどかしさ』(近藤雄生/著)です。
本書は、みずからも吃音症に悩んだ著者が、80人以上の当事者から丹念に話を聞き、書
き上げたノンフィクションです。
頭の中に伝えたい言葉ははっきりあるのに、相手に伝える前に詰まってしまう、吃音。
当事者たちのエピソードから、吃音症のリアルな現状を知ることのできる一冊です。