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世界中で到達が困難な場所は数あれど、もっとも過酷なことで知られるのは南極大陸ではないでしょうか。
数々の冒険家が挑んだこの道のりを、日本人が初めて制覇したのは1968年の今日でした。
世界初の南極点到達は1911年のノルウェー隊ですが、日本隊はこれに遅れること50年余り。村山雅美(まさよし)隊長率いる第9次越冬隊は船で南極大陸に接岸し、その後雪上車を使って南極点を目指します。苦難の道のりはその後絵本や講演会などを通じて世間の知るところとなります。
今回ご紹介する『クマムシ調査隊、南極を行く!』は読みやすく親しみやすい文章で、研究者が南極という場所で出会う苦労や感動を伝えたエッセイです。
村山隊長をはじめとした先輩たちの成果があってこそ、現代の科学が成立しているということが良くわかる一冊。
ぜひご一読ください。