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今日は、民俗学者であり歌人(釈迢空)であり、国文学者でもある折口信夫が生まれた日です。
民俗学者としては勿論ですが、数々の逸話もあり今もなお様々な分野で題材とされています。
梼原町で民俗学者で縁がある人といえば、宮本常一ですが、折口信夫もまた民俗学の第一人者、
柳田国男と並ぶ民俗学者です。
今日の1冊は、「死者の書」(近藤よう子/著;折口信夫/原作)
奈良時代を舞台に無念の死を遂げた(滋賀津彦)と藤原南家豊成の娘・郎女(いらつめ)
の神秘的かつ不可思議な交流を描く、折口信夫の小説「死者の書」を解釈し、漫画へと昇華した作品。
作者は、元々折口信夫に憧れを抱いており大学進学もそこを決め手としたというほど。
いつか漫画として形にしたいと、長年温めてきたものが本書。
原作を手に取るにはなかなか二の足を踏むところがありますが、入りやすいこの1冊をきっかけに
ぜひとも読んで、読んだ人の解釈でつっこみを入れてほしいとの願いが作者にあるそうです。
この本以外にも、原作を漫画家したコミックが図書館に多く揃えています。まずは漫画をきっかけにでいかが
でしょうか。