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今日は、江戸の蘭方医、蘭学者である杉田玄白が、はじめて人体の解剖を

見学した日です。この経験が、後に「ターヘル・アナトミア」の和訳へと

繋がりました。

杉田玄白の生きた江戸中期は、鎖国の最中。医学も今の医学とは異なったものでした。

蘭というのはオランダを指す言葉。蘭方医学とは出島のオランダ商館を介して伝えら

れた医学です。

 今日の1冊は「解体新書」(〔ヨハン・アダム・クルムス∥著〕、〔杉田 玄白∥訳〕、

西村書店編集部∥編)

玄白は初めて人体解剖をみていたことで、オランダ語は読めなかったものの、手にし

ていたオランダ語で書かれた医学書「ターヘル・アナトミア」がいかに正確なものか

が理解できたのです。

その和訳された「解体新書」を復刻したのものが、本書。

なんか歴史の教科書で見たかも?とうっすらと遠い記憶が蘇ったあなた、今では当た

り前のこととして知っている体の中身が、江戸時代には驚きをもって受け止められた

ものを手にしてみませんか。

 

2024年 (令和6年)
4月20日(土)
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時間:9:00~20:00
休館:火曜日(毎週)、金曜日(最終週のみ)