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6月15日は日本のアニメ制作会社、スタジオジブリが設立された日です。
スタジオジブリは『天空の城ラピュタ』を初めとする多くの国民的アニメー
ション作品を数多く手がけており、設立から40年近く経った今でも幅広い
世代からの支持を集めている会社です。
スタジオジブリは会社の前身であるトップクラフトで制作された『風の谷
のナウシカ』の成功を受け、徳間書店の出資を中心にトップクラフトから
発展する形で設立されました。そのため、「風の谷のナウシカ」は厳密には
スタジオジブリで作られた作品ではないのですが、再放送された際には冒頭
にスタジオジブリのロゴがあるほか、公式HPのスタジオジブリの歴史としても
第1作は「風の谷のナウシカ」であるとされていることから、スタジオジブリの
始まりは風の谷のナウシカからであるという認識で良いようです。
今日紹介する一冊はこの、スタジオジブリの原点ともいえる
『風の谷のナウシカ(上)』(宮崎駿//著)です。
アニメーション映画が有名な本作ですが、原作は公開される以前から執筆
されていた宮崎駿監督の漫画作品で、アニメーションでは原作から変更された
点が多く存在します。原作の漫画を読むことで、限られた尺でアニメーション
化するために多くの要素を削りながら、表現したいテーマを残している宮崎駿
監督の手腕が伺えます。